親の介護・せん妄って何?高齢者は入院したらせん妄が出てしまうかも!

親の介護高齢者の入院はせん妄を起こす可能性が 親の介護

83歳の母が階段から転倒し、右肩と右ひじを骨折。
緊急手術そして入院。コロナ禍で面会もままならず、手術後に母を襲ったのは強度のせん妄でした。

何か必要なものがあれば連絡できるようにと渡した携帯電話でしたが、母からかかってくる電話の内容は「病院に拉致された。早くここから出してほしい」というものでした。

この記事を書いているのは、こんな人です。せん妄については、経験談の他に病院の先生から伝えられてメモしたことをまとめています。

この記事で分かること
・せん妄って何?
・せん妄になりやすい人って?
・せん妄と認知症の違い
・せん妄予防

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せん妄を起こしやすい人は?

高齢者(70歳以上)の方が入院するとせん妄を起こす可能性があります。

せん妄になりやすい方は、高齢者の方以外にも

・認知症の方や普段からもの忘れの多い方
・視力が低下していたり、耳が聞こえにくい(難聴)方
・酒量の多い方
・以前、せん妄を経験している方

なんだそうです。

母は年齢的にもせん妄を起こしやすい条件になっていますが、以前脳梗塞をしていてせん妄を経験していたので、今回の入院でもせん妄が出やすかったのかもしれません。

当時75歳だった母は、小脳の血管が詰まり小脳の半分が壊死するという病状。ICUに入っている間、せん妄は続きました。その時の様子を記事にまとめています。

せん妄って何?

せん妄という言葉は、身内で経験している人にはなじみのある言葉ですが、そもそも「せん妄」という言葉を聞いてもピンと来ない方も多いと思います。

実際に私も「せん妄?」ってくらいにしか感じてませんでした。

親の介護高齢者の入院はせん妄を起こす可能性が

せん妄は、手術、感染症、脱水、脳卒中など、体に何かしらの負担がかかった時に起こる脳機能の乱れ(意識障害)なんだそうです。また、夜間になると症状が強く出ることも大きな特徴です。

せん妄の症状は?

せん妄には、色々な症状があります。

幻想や妄想で会話が成り立たなかったり、興奮したり、怒りっぽくなることも。

昼夜が逆転してしまい昼に寝て夜に寝られない、落ち着きがなくなる、意識が朦朧としたり、被害妄想が出てしまうことも。

母は、自分が骨折したことも手術をしたことも分かっているのですが、病院で拉致されたと言い続けていました。

早く助けに来てほしいと何度も電話をしてきたのですが、落ち着かせて状況を説明しても理解ができず、とうとう携帯電話から110番に電話をして、助けを求めてしまうまでに。

拉致されてるから、食べ物や薬に毒が入っているかもしれない

とまで言い出し、とうとう食事拒否・薬拒否となりました。

せん妄が出てしまった患者さんの中には、点滴などのチューブを抜いてしまうこともあるようです。

食事を摂らないので、栄養は全て点滴から。水分が足りずに感染症を起こしたり、病院の先生からも口から食事を摂れないと体力が戻らないから退院も難しいので、食べ慣れている食事を作って持ってきてくださいと言われました。

私が作った食事は完食していたようで、時々手作りの食事を持って行ったり、母が好きなコーヒーを差し入れたりして、どうにか病院の食事も食べられるようになったのです。

せん妄予防って?

強い痛みが出たりすると、せん妄が出てしまう原因になることも。もし痛みを感じたら、看護師さんや医師に伝えると良いそうです。

自分で上手く意思疎通が取れない時は、家族が状況を説明してあげるのも大切ですね。

また、体の水分が不足するとせん妄になりやすいので、こまめな水分補給をしたり、昼夜が逆転しないように、昼間に活動して昼寝を避けることも大切です。

親の介護高齢者の入院はせん妄を起こさない予防方法

入院中にせん妄を起こすケースが多いのですが、知人の親(88歳)は自宅で転倒、頭を強打し病院で治療を受けました。自宅療養でしたが、せん妄が出て家族は大変だったようです。

自宅にいてせん妄が出ている可能性がある時は、日ごろ飲んでいる薬にも注意が必要です。

睡眠薬や安定剤は、せん妄の原因になることもあるので、いつもと様子がおかしいなと思う時は、できるだけ早く医師の診断を受けるようにしてください。

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入院中に持参したいせん妄予防グッズ

親が入院している時は、時間や日付が分かる「カレンダー」「時計」などを身近に置くことで不安や混乱が軽減するそうです。

見え難い、聞こえにくいは、せん妄を誘発しやすいので、「眼鏡」「補聴器」も持参したいアイテムです。

その他にも、可愛がっているペットの写真、家族の写真、大切にしている洋服やハンカチなど、慣れ親しんだものを持って行ってあげると、せん妄の予防になるそうです。

せん妄と認知症の違いは?

入院でせん妄を起こしてしまうと、話がうまくできなかったり物忘れがひどくなったりするので、認知症と勘違いする方が多いです。

私も、入院が原因で認知症になってしまったと思いました。

しかし、医師からは「せん妄は認知症ではありません。ただ、せん妄が原因となって認知症になってしまうことはあります」と説明を受けました。

せん妄は、多くの場合一時的で大半は身体が回復してくると改善します。
また、自宅に戻っても改善することは多いようです。

母の場合は、身体の回復と病院を退院してからは、少しずつ症状が落ち着いてきました。

ただ、退院して1ヵ月以上経っても、病院での記憶はとても印象が悪く二度とあそこにはいかないと言い続けています💦

せん妄は、高齢者であれば起きてしまうことが多いので、病院と上手に連携して症状が改善するようにしていけると良いですね。

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