親の介護が始まると、なんだか兄弟姉妹の間で今まで感じることのなかった不穏な空気が流れることがあります。
介護の分担で、負担が大きい方はだんだんと不満と怒りを募らせてしまうもの。
でも、本来は親の介護は兄弟姉妹が力を合わせていかなければいけないことなので、仲が悪くなったりトラブルが増えることは絶対に避けた方がいいんです!
この記事を書いているのはこんな人
・親の介護で兄弟姉妹間のトラブルを回避させるには
・桃つの体験談
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親の介護の分担は?
最近、3歳上の姉との仲が元に戻りつつある桃つです。
実に、1年半口を聞かず。スマホでのやりとりもほとんどありませんでした。
姉と私の二人姉妹で、当時母はサービス付き高齢者向け住宅に住んでました。何かと話しやすい次女の私には、困った時に連絡が来ていたのですが、気を遣う姉にはあまり連絡をすることもない母だったのです。
「転んで足をぶつけたから病院へ連れて行ってほしい」「薬を取りに行きたいから一緒についてきてほしい」といった通院関係のことの他に、食事の心配、ケアマネさんとの連絡は全て私がやっていました。
姉が母に電話をして、「何か必要なものやことがあったら連絡して」と言っても、いつも返事は「大丈夫、心配しないで」だったそうです。
おっとりとして天然キャラが入っている姉でもあったので、母の言葉をそのまま受け取り、大丈夫なのね!と過ごしていたんですね
そんなわけで、母の色々なことが私の方にかかってくるわけです。。。
頼って姉にお願いしても、おっとりな姉はなかなか動いてくれないこともあり、そこからもストレス。
意図的に姉と連絡をとるのをやめました。
しかし、今冷静になって考えると私も大人げない態度で良くなかったのです(でも、あの時は本当に怒りと疲れでちゃんとした判断がとれなかったんですよ~😢)。
・母の健康状態をしっかり姉に伝えること
・病院の付き添いは一人で頑張らずに姉にもお願いすること
・やってもらいたいことで、急ぎの時は時間制限を設けること
・なんでも一人で頑張らないこと
特に「なんでも一人で頑張らないこと」は、今介護で頑張っている方に声を大にして言いたいです。
母親も、頼みやすい方に色々と要望を言ってしまうという問題点がありましたが、それはどこの家でもあることなんでしょうね。
ケアマネージャーさんにSOS
親の通院に関することや日常のお世話に関して、時間的・体力的に厳しいと感じる時は、ケアマネージャーさんに状況を説明して、使えるサービスを有効に使ってみてはいかがでしょうか。
お散歩を付き添ってくれたり、買い物やお掃除をしてくれるなど、様々なサービスがあります。
母は耳が聞こえにくいので、人との接触を嫌がりデイサービスには行きませんでした。
しかし、家に来てくれる介護士さんとのリハビリは積極的に取り組んでいました。
親と自分が住んでいる距離が車で1時間以上の場合は、ケアマネージャーさんにどんなサービスがあるのかしっかり確認してください。
母が「転んで足が痛い」と電話をしてきた時は、契約しているリハビリの会社で24時間見守りサービスがあったので、母の所に行ってもらい適切な処置をして頂きました
親の介護ストレスを軽減する準備
親の介護をするということは、それだけ自分の時間がそぎ落とされるわけです。
帰宅して家事をしたり、仕事をしている人は更に自分の時間がなくなり、心身共に疲れてしまい、気づけばソファーで寝てる…なんてことはしょっちゅうでした。
そうなってくると、自分の家族の理解も必要になってきます。
ストレスを少しでも軽減するためのオン・オフの時間も必要
・わずかでもいいから趣味の時間を持つ
・愚痴を言ってデトックス
お友達や、同じように親の介護をしている友人・知人に話をすると、介護あるあるで話も弾み、ストレスを逃がすこともできますよ。
▲肩の力を抜いて読める本です▲
中学受験ブロガーで人気だった「鳥居りんこ」さん。介護の本も書いてます。
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親の介護で家族トラブルを避けるポイントは
親の介護をしている方で、約8割以上が兄弟姉妹仲に多かれ少なかれトラブルはあるようです。
それぞれの分担を話し合っておくのは大切です。
・親が介護生活に入る前に、しっかりと準備をしておく
・介護で中心となる人を決めておく
・介護に参加できない場合は金銭の負担を
・親の年金・預貯金・資産を把握しておく
・親がしっかりしている時に、「介護生活に入ったら」をしっかり話し合うと、実際にその時になったら話はスムーズです。
一人暮らしは不安だけど、サービス付き高齢者向け住宅なら大丈夫、とか。一人暮らしをやめるなら、介護施設に入居するとか。親がしっかりしているからこそ、冷静な判断や要望も伝えられると思います。
・介護の中心になる人は?
ケアマネージャーさんと連絡をとる場合、姉妹兄弟が皆同じ立ち位置だと、誰に連絡をすれば良いのか分からなくなります。中心となる人を決めることで、話し合いも円滑に進むようになります。
親が病院へ入院すると、結構頻繁に連絡がありました(病院にもよると思いますが)。
介護の中心になるというのは、介護の割合を高くするという意味ではなく、色々な所との連絡を受ける人、と考えてください。
・親の懐具合を知るというのは娘であっても気が引ける部分でした。ただ、いざという時に必要になるのは「お金」なんです。
介護施設に入るにも、入居し続けるにもお金がかかります。今ある親の資産でどこまでつなげるのか?
我が家の場合、スプレッドシートを使って計算をしました。親の年金・預貯金・資産で足りなくなった時には、子供たちが負担するか、別の介護施設に変えるかといった選択もありますが、環境の変化に弱い高齢者には、できるだけ慣れた所に住まわせてあげたいですよね。
また親が認知症を発症してしまうと、お金の管理はかなり厳しくなります。そうなる前に、しっかりと確認する必要ありです。
姉との和解のきっかけ
さて、姉と長いこと連絡を取っていなかったのですが、和解のきっかけになったのは、母の入院でした。
母が階段で転倒し骨折、救急車で病院に運ばれて入院となりました。
右肩・右ひじを骨折したのですが、手術は成功し徐々に骨折も良くなっていったのです。しかし、環境の変化でせん妄状態が長く続き、食事拒否・薬拒否で母の体力がみるみる落ちていきました。
コロナの影響で面会できないのも、せん妄が出ている原因かもしれません
お食事を摂らないと体力が落ちていくので、お母さんの好きなものを作って持ってきてください
先生や看護師さんから定期的に電話が入り、さすがにこの状況を姉に伝えなければと連絡をとりました。
文句も言いたいところでしたが、疲労困憊していた私に文句を言う力もなく。。。
姉も状況も分かったようで、これから先はお互いに分担しあうことを話し合い、現在に至っています。
まとめ
親が元気なうちは、介護のことまで考えることがあまりないと思います。
でも、元気な時だからこそ冷静な判断が親も子供もできますし選択肢も広がります。
また、兄弟姉妹で介護の分担をしっかり決めておくのもポイント!
「長男なんだから、お兄ちゃん何とかして!」と言われている方もいるかもしれませんが、お仕事もありますよね。介護の手伝いができない時は、やってくれた方に感謝の気持ちを伝えるのは当たり前ですが、お金の援助であったり、親に確認しにくいお金の事を聞く役になるなど、家族が納得した介護分担をしてみてください。
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